「こ食」について

今回は、「こ食」についてのお話をしたいと思います。「こ食」の「こ」の字を変えて、色々な「こ食」があります。

 

まずは、「孤食」です。孤食は、家族が食卓に揃わず、一人だけで食べることです。

一人で食べることが続くと、好きな物ばかりを食べるようになり、栄養が偏ってしまいます。それだけではなく、マナーなどを注意してくれる人がいないので、食事マナーが分からない子どもになってしまいます。

食事のマナーや食具の使い方など、食事の時にしか分からない子どもの様子もありますので、食事でのコミュニケーションも大切にしてほしいと思います。

 

家族にもそれぞれの生活リズムがあると思いますが、出来るだけ食事を家族揃って食べるようにしてほしいと思います。

他の「こ食」についても、お話ししていこうと思います。

 

・「個食」

家族で同じ料理を食べるのではなく、家族それぞれが自分の好きな物を食べることです。

好きな物だけ食べることが続くと栄養が偏ってしまいます。また、好き嫌いが増えたり、わがままな性格になったりしてしまいます。

好き嫌いはそれぞれあっても、家族同じものを食べるようにし、色々な料理を食べられるようにしてほしいと思います。

 

・「小食」

少しの量しか食べないことです。食べる量が少ないと、1日に必要なエネルギーを摂れていないことになります。成長に必要な栄養が足りなくなり、気力が続かず無気力になってしまいます。

食欲がないのは、生活リズムが不安定なことが原因の一つです。早寝・早起きをし、しっかりと朝ごはんを食べ、日中はたくさん体を動かして、昼食・夕食もしっかり食べられるようにしてほしいと思います。

 

・「粉食」

パンやパスタなど、粉を使った主食を好んで食べることです。これらは、米と比べるとカロリーも高く、おかずになるものも脂肪分などが多くなりがちです。そうすると、栄養も偏ってきてしまいます。

パンやパスタなどの洋食を頻繁に食べるのではなく、米食、特に和食も食べるようにしていってほしいと思います。また、和食にすることで箸を使う機会も増えますので、正しい食具の使い方の確認も出来ます。

 

・「固食」

好きな物だけ、決まった物しか食べないことです。この固食も、栄養が偏ってしまいます。栄養が偏ることは、生活習慣病を引き起こす原因になりますので、好きな物だけではなく、色々な物を食べるように心がけてほしいと思います。

 

このように、色々な「こ食」があり、どれも子どもの精神や身体に大きく響いていくものです。栄養面が偏ってしまうことはもちろん、そのほかにも、様々な面で子どもに影響が出てくる可能性があります。

一人一人それぞれの生活リズム・生活の仕方があると思いますが、できるだけ「こ食」にならないように、家族のコミュニケーションを大切にして楽しい食卓を作っていただきたいと思います。