夏野菜

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園の集会にてお話しした夏野菜についてです。

 

ピーマン

・大ぶりのピーマンにはレモン1個分に相当するほどのビタミンCが含まれ、風邪予防などに有効です。また、毛細血管を丈夫にするルチンやがん予防、免疫強化に役に立つβカロテン、ビタミンEも豊富に含まれています。緑ピーマンの色素成分クロロフィルは、不要なコレステロールを排出する作用があり、豊富に含む食物繊維とともに、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の予防効果が期待されます。

・ピーマンのビタミンCは、熱にも強く壊れにくいので、油での加熱調理がおすすめです。βカロテンの吸収も高まり、しわやたるみの予防に効果的です。

写真は園で栽培したものです。

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トマト

・トマトの赤色のもととなる成分はリコピンです。カロテノイドの一種でβカロテンの2倍、ビタミンEの100倍もの抗酸化作用があると言われ、がんや動脈硬化の予防に役立ちます。ビタミンC・Eも多く、風邪や感染予防、美肌効果が期待できます。また、毛細血管を強くするムチン、余分な塩分を排泄するカリウム、皮膚や髪のトラブルに効果があるとされるビオチンなどが含まれています。

・リコピンを効率よくとるには、加熱調理がおすすめです。加熱により細胞膜が壊れることで吸収されやすくなります。リコピンは脂溶性なので、油を使った調理法にすると、さらに吸収率が高まります。

写真は園で栽培したものです。IMG_5184 

オクラ

・オクラの粘りは、水溶性食物繊維のペクチンやムチンによるものです。ペクチンには整腸作用があるうえ、血糖値の急激な上昇を抑えて、糖尿病予防にも効果的です。ムチンは胃粘膜を守り胃潰瘍を予防し、たんぱく質の吸収を助けて体力増強に役立ちます。

・ムチンの多い納豆や長芋と組み合わせると相乗効果を発揮します。肉類と一緒にとると夏バテ予防にもなります。

写真は誕生会でスープにオクラを使用したものです。 12